神話、または伝承の類。
 語り継がれ御伽噺になったものや、過去の事象として継がれているものたち。


神話

大狼の嫁探し

 北国のとある地方に受け継がれている神話。
 その昔、寒村に一匹の狼が現れた時の話だ。
それは突然の事であった。
飢えに苦しみ年を越す事すら儘ならなくなった村に一匹の狼が現れた。
獣すら逃げ出した極寒の地に何の用があるのかと村人が問えば、狼は冷たき牙を見せ雄雄しい遠吠えを見せて村人に取引を持ちかけた。
『この地に生ける人々よ、実りが欲しければ乙女を一人差し出せ』
馬鹿げた話だと村人たちは一蹴しようとしたが、狼はどこからか手に入れた魚をいくつも差し出した。
獣が取れなくなって久しい村がこれに縋らない理由も無く、全会一致で若く美しい娘が一人差し出された。
娘の名は『ブラウト』 孤児たる彼女が選ばれたのは当然の事であった。
狼は村に切り捨てられ、嘆き悲しんでいた花嫁の涙に祝福を授けた。
涙は根雪を溶かし、地に溜まり『不凍池』を作った。
狼と花嫁が去った後には約束通りに尽きる事のない漁場が生まれたという。 -著者不明:不凍池-

 地を去った花嫁は狼と共に山脈を越え、十を越える子を設けという。
 先々でそれに類似した話が語り継がれている。
一の狼
 最初に生まれた狼。
 獣人と同じように見えるが右目が欠けており、洞のようになっている。
 

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